FNAC で、シムズシリーズのソフトと特製マウスが一緒になって売ってて、少しショック。しかもお値段が一緒。二ヶ月前にそうしてくれてたらよかったのに。マウス購入する必要なかったのに。でも、武士は食わねど爪楊枝。くやしくなんかないもん!
さて、今夜、某所(80年代建築で、赤とか青とかけたたましい例の美術館)で、映画「United Red Army」(つーか、この映画嫌い。カポのトラベリングばりのシーンに、フランス人の誰も何も文句言わないのはなぜ?)に感化されたフランスアンテリゲンチャの皆さんが、自己批判の夕べを催されるそうです。
いいですか、皆さん、木刀で腹切った気分になっているのは、日本人的伝統のっとると単なる恥です。「当時はカイエが黒澤に興味がなかったから、俺も興味がないふりしていた。すべては赤かったカイエのせい。」とか、そんなレベルは木刀で腹切って喜んでるレベルです。あえていうならば、「カイエのせいにしている自分のせいです。すみません!ミネリも然りです!カイエのせいじゃありません!村八分になるのが怖くて、黒澤好きとか、ミネリ好きとか当時はそんなこといえませんでした。」というところまでいかないと、自己批判にはならない!そんなことは実は心にも思っていなくても、とりあえずエノンセしないとダメ!
つーか、なにかあるごとに「パトロンが悪い」「国が悪い!」って、いつも相手が悪いといって、国民からお給料いただいているはずの国家公務員(大学の教師まで。しかも市役所の前でただぐるぐるまわってるだけって、いったい何?パフォーマンスかなんか?)までストライキしだす国で、体育会系クラブ活動もしたことのないアンテリゲンチャな野郎に自己批判なんて無理無理!「私はありきたりの人間で、自分のコントロールを失ってしまって、『casse toi, pauvre con!』ということをいってしまうこともあります。」と未熟さを吐露した大統領のほうが日本的美徳からいえばはるかにマシ!自己批判できないより、はるかにマシ!
切腹!切腹!みんなで腹切れ!赤穂浪士みたいに!でも、どうせ、木刀レベルだから、介錯してくれる人が必要!たとえば、
「そこのルモンド、なんで、ラウラアントレッリ(だっけか?)の、イタリアンエロ映画の日本版DVD購入してるんだよ!自分ちで誕生日パーティーするときくらい隠しておけよ!大体、シネマビスでもかけられないようなしょーもない映画を日本から輸入するなよ!」
「そこの元赤カイエ!ピアノうますぎ!(生演奏じゃなくて、インタビューの映像の中でピアノをひかれてたんだけど、あまりにうまいから思わず拍手してしまった)隠れブルジョワ!似非赤!」
「そこのパリ生まれの山岳野郎!先週、あんたがプレゼンした映画のラスト、ハッピーエンドじゃなくて、ものすごく悲しい結末だったぞ!あんた、映画の途中で出て行かないで、最後まで見るべきだったんだ!山に帰って反省しろ!」
「そこの政治雑誌だか文化雑誌だかわからなくなったとこで働いてるやつ!ブロンドとブリュネットの記事で、なんでブリットニースピアーズとかビヨンセのこと例に出すんだよ。映画女優じゃないじゃん!いくら自分がビッチセレブにあこがれてる(っていうか、ビッチセレブになりたいの?)からって、それはないぜ!」(ビヨンセはビッチではない。)
うーん。これくらいしか思い浮かばない。
私は仲代達也ばりの本物の侍(浪人だけど)だから、シネマテークにメルヴィルを見に行くので、今夜、殿方の介錯を仕ることはできませぬ。(大体、たのまれてないし!でも、この自己批評リストのなかに、女性が一人もいないのってなんか変だ。冷たい鬼メトレスって、必要じゃない?レッドアーミーの映画みたいに。)それでは、皆様、ご機嫌うるわしゅう。