Affichage des articles dont le libellé est 全ての歌に懺悔しな!. Afficher tous les articles
Affichage des articles dont le libellé est 全ての歌に懺悔しな!. Afficher tous les articles

lundi 21 février 2011

茶色い目でも、十分に幸せよ!


前にシネマテークでモニチェッリ(すばらしい映画監督でした。合掌。。。)の特集があったとき、いつもどおりの場所に座ったら、後ろでイタリア語しゃべってるご婦人がいて、ふと後ろみたら、それはクラウディア・カルディナーレだった!滅茶苦茶うれしかった!普通、スターは目の前にいるものなんだけど、私の席の後ろにいて、ふとふりかえったら大スターって、とてもドラマチックな展開じゃないですか?!フランスにいて、いいことばっかりじゃなくて、嫌なことのほうが多いけど、これは本当にフランスいてよかった!と思いました。ミーハーでごめんなさい。だって、真後ろにクラウディアよ?

で、うちのうるさい友人が6ヶ月くらい前に「フェリー二特集なのに、なんでクラウディア・カルディナーレがフェリーにの文章読んだり、シンポジウムに参加してるんだ?フェリー二映画でてたけど、彼女はヴィスコンティの女優なのに。。。」とまたうるさいこといいだしたので、「クラウディアは良い人だからだよ!」と私は言った。ミシェル・ピコリといい、クラウディアといい、何かあることにシネマテークに来てくださる数少ない大スターなのである。子供のときリチャード・ブルックスの「ザ・プロフェッショナル」のクラウディアによろめいたくせにこういうこというなんて、知識をつけるってことはいやなもんねえ。


で、まったく関係ないけど、最近、うちのシムズの世界でモデルになった身近の人々が、次々に髪型かえだしてるんだけど、この偶然って一体なに?

mercredi 9 février 2011

とりあえず謝ります

一ヶ月か二ヶ月くらい前に、友人の友人の某映画監督さんに、一度おあいしたことがあるのにもかかわらず、どなただったかずーっと忘れていて、会話の途中でやっとそれが某映画監督さんだと解ったんですけど(「あ、もしかしてこれは○○さんじゃないですか?」と馬鹿みたいな質問をしてしまった)、わざとじゃなかったんです。もしこれ読まれたら陳謝します。ごめんなさい。ぶっちゃけた話、あなたに良い印象も別にもたなかったんですけど、別に嫌いだから顔忘れたふりしたとかじゃないです。ごめんなさい。(嘘か本当か解らなかったけど、向こうも向こうで顔忘れられて頭来たからかなんだったのか「あんたのことしりません」といわれたので、まあお互い様ですな。)

なぜ顔をわすれてしまったかというと、前にタヴェルニエがアメリカでトミーリージョーンズ(日本でcm出てた。和服にあっていいよね。)主演で撮影した映画のポスターが町中にはってあって、友人が「あっ、ジャンピエールににている!」といったので、そのときにてないと解っていたのに、その印象が強くて、某映画監督=トミーリージョーンズ顔というイメージだけが(すでに一度お目にかかっていたのに)進行してしまったからです。

で、二ヶ月くらい前に再びお目にかかったとき、ちょうどゴンクール賞が発表されたころで、ウェルベックの顔が雑誌の表紙やらなにやらいたるところにあって、その某映画監督のお顔を見た瞬間、「ウェルベックににてる人だなあ。でもウェルベックってこんなにでかかったっけ?でもって、なんで私の知り合いはこのでかいウェルベックと知り合いなんだろう。」と疑問に思い続けて、話の途中(「アランがソルボンヌで、変な帽子と衣装つけて、某イラン映画監督のために講演した。アランのフェイスブックにそれが掲載されてるからみるといいよ。笑えるよ。」)にならないとやっとそれがその某映画監督その人であると理解するに至らなかったというわけです。というわけです。わざとじゃなかったんです。


"On dirait qu'il a la tête de l'acteur du film gay porno mexicain."

と、ある方の写真を見ながら、隣人にこうつぶやいたことがある。そしたら偶然とは恐ろしいもので、つい最近、その人はメキシコ映画についての文章を某有名映画雑誌のおまけの小冊子を書いていた。

金、金いうなら文章なんかかかないで、恵まれた外見を生かしてメキシコでそういう映画でたほうが早くない?よっぽどそのほうが儲かると思うんですが。。。

金、金って、やっぱりサムライじゃないよな。いや、実は前々からこいつはサムライじゃないって解ってたよ。

mercredi 26 janvier 2011

He said Yeah

例のBBCの二重被爆者で笑う番組をようつべでみたんですが、想像したとおりというかホワイトトラッシュそのもの(自宅のさもしい庭でビールのみまくってるみたいな)な外見の人が好き勝手にしゃべってた。ま、まともな人ならこういう発言しないわな。イギリス人全員がどうこうという問題じゃなくて。(日本の番組みてても、こりゃないだろうみたいなトラッシュなものはいくらでもあるわけで。)

自分的にもっとおどろいたのは、このニュースをおとといあたりの某仏新聞で小さい記事になってて、そこではじめて知ったんだけど、そこに l'animateur s'est (un peu) moqué de ce japonais (ひとんちでみたから、原文がないけどとりあえずこんなかんじで)とあったこと。なにこのアンプーは。ちょっと被爆者を馬鹿にしたらナショナリストな日本人たちが大騒ぎしているみたいなかんじじゃんか。ホワイトトラッシュの発言だったらまだしも、グランゼコールでたようなエリートジャーナリストがアンプーってつけたす意義が私には読めない。こっちのほうがよっぽどショック。チェルノブイリで被爆した人達を馬鹿にしちゃいけないでしょ。(大体馬鹿にする理由がいっさいない。)それとおんなじです、りべらしおんさん。

イギリスのこの番組にはショックうけたし、悪い印象はぬぐえないんですけど、でも私の今年封切られた映画ベスト10(2011年始まってまもないけど)は、もちろんマイクリー最新作と、あとマイケル・ケイン主演のハリーブラウンです。私的にはハリーブラウンがナンバーワン。フランス人の批評家たちが「ファッショ、ファッショ!」と叫ぶ理由がわからん。あの若者達は悪魔だろうが。で、白人のおじいちゃんが、若いホライトトラッシュ(ここに人種があまりかかわってないのがこの映画のいいところ。イギリス人対イギリス人)に一人でたちむかうのが何がファッショだ。西部劇みるたびにファッショ、ファッショいってたらきりないだろ。戦争映画つくれないだろ。とにかく「いまそこにある敵」に一人でたちむかうっていうのがベースであり、若者皆殺しがテーマじゃないですよ。で、マイケル・ケインのキャラクターが海軍にいたとか、そういうのがフランスアンテリゲンチャ的にはダメダメ要因なんだろうけど、私的には「つーか、海軍にいたっていうのをそのまんま信じてるの?」という見解。マイケル・ケインがハリー・なんとかっていう名前で再登場するってことは、大概のイギリス人にとってはかつての女王陛下のスパイのハリー・なんとかを想像すると思うんですよ。スパイが「自分がスパイだった」って過去のこと話さないと思うんですよ。「海軍にいた」とかなんとか取り繕うはず。一緒に見た人に「でも、海軍のメダルとか、そういう過去の写真があったじゃないか!」っていわれたけど、イギリス諜報局なんて、当時からフォトショップ級の写真修正マシンがあったにきまってるじゃないですか!「ちょっと想像しすぎ」といわれてしまいましたが、でもこの映画に関しては私のほうが正しい!

あと、マイケルケインが出演してるから、グラントリノみたいだけどB級映画とかっていうの間違いです。マイケルケインはいつもサード級の役しか演じてないとかほざく若い批評家もアウトです。マイケルケインはイギリスの大スターです。ショーンコネリーのマウスパッドはないけど、マイケルケインのマウスパッドはたくさん!ジェラールドパルデュー級の大スターをビス扱いするとは。。ビス嫌いじゃないけど、この定義は間違っている。フランス人、「アンプー」発言といい、頭はかなりいいはずなのに、なにかが間違っている。(問題すりかえたいわけではなく、あのBBCの頭悪い番組は、もちろんりべの「アンプー」発言なんかより重大っていうのは議論の余地ないです。)

前にバス待ってたら、若者が「あのストーンズのドキュメンタリーってないよなあ。」「ひどいよなあ。」「全然おもしろくなかった!」っていってて、「まあゴダールは君たちには難しいよな」って心の中でつぶやいたら、実はそれはゴダールのほうじゃなくてスコセッシのほうだということが、会話をおうごとに解った。もうそれだけで、なんだか自分が老けた気分。さらにそれに追い討ちをかけるように「大体、ローリングストーンズ自体が年寄りだし」みたいな方向に会話がいっていて、「だったら見に行くなよ!」と切れそうになった。こういうときはハリーブラウンみたいに若者を成敗したい気持ちになる。

だから最近の人はこういうこと話さないと思うんですけど、私は「ストーンズかビートルズか?」みたいな昔から存在する議論をすることがあります。「ぼくはビートルズ派」っていわれても、別に傷つかないしビートルズはそれなりに好きだし、「ふうん」と聞き流せます。別にストーンズ信仰に勧誘するわけでもないです。

シネフィルの間にも、どうやら同じ議論があるようです。「ヒッチコックか、ラングか」みたいな。ヒッチコックとホークスとは違って、どっちも好き!っていうのはいけなくて(←と人にいわれた)、選ばないといけないみたいなの。ストーンズかビートルズみたいに。ラングも好きだけど、集団心理とか、なんかそういうの好きだけど毎日みてたら疲れるし、ヒッチコックはエレガントだし、美人ばっかりでてくるし、スタッフにはイーデスヘッドが常駐してたっていうだけで20点は上がるので、私は当然「ヒッチコック派かなあ」といったら、ラング派の人に「うへえ!これだからおじょうちゃんは。。。」みたいな感じであしらわれた。どうやら前に某映画雑誌(季刊で毎号800部売り上げ)では、「やっぱりラングが一番」という結果になったらしい。ラングのほうが純粋なアーティストらしい。どうにも腑におちなかったものの納得したようにみせた。(というか異論をぶつける頭と能力があまりない)

ラングがいいなあとおもうのは、頭のいい人達の学問の種になっている、そういう人間の闇とか暗黒世界を見せた映画(もいいんだけど)をみたときじゃなくて、la femme dans la lune とか、最後の(遺作?)インドでくりひろげられるセンチメンタルすぎる冒険物を見たとき。本当はとっても生まれたばかりの子供みたいな感情を持ってた人なんだなあと。「好きなものは好き」とかくさずにいう登場人物たち。好きなものがあれば幸せみたいな感情をもつ人物たち。こういうのみると、ラングって繊細でいいなあと。


で、ある時期、映画をみるたびに「まあ、これはラングには及ばないけどいい映画だ」としょちゅういわれていた。これなんかはいいほうで、彼が気に食わない映画だと「まあ、これはラングじゃないしね。」みたいな。その評価が私は大嫌いで、でも「やめて!」とはいえずにそのままに。でもあるとき、例のストーンズvsビートルズみたいな話題になったとき、「ぼくはビートルズ派」といわれたので、「映画だとラングが好きなのに、音楽だと王道のビートルズがすきなのね。私的にいうと、ラングはストーンズです。とってもワルっぽいのに、実はとっても誰よりも繊細で弱くてルビーテューズデイだの、インドの冒険話だのとかそういうのつくっちゃうの。ビートルズはヒッチコックで、王道で、みんなにわかりやすいというか、直に感情に触ってくれるような映画とか音楽つくるの。」といったら、思いのほか納得してくれた。

で、私の思いをくみとったからか、本人の中で何か変化があったからか、「ラングには及ばない」という表現をいっさいしなくなった。ある時期から「ラオルウォルシュには及ばないね」にかわった。そのほうがよっぽどいい感じ。(ストーンズ派が悪いとかじゃなくて。私はストーンズ派にはかわりないんだけど。ラオルウォルシュだと、キンクス派みたいな?ちがうか。)アンテリゲンチャのパンテオンすぎない(けど偉大な監督!)を挙げるほうが、よっぽどかっこいい。でも最近は、シネマテークでヒッチコックがあるからか、原点回帰からなのか、「まあヒッチコックが映画館でかかってるから安泰だね」みたいなこともいうようになってきた。「ラングには及ばない!」から、ずいぶん変化したなあ。私的にはうれしい変化なんだけど。

いいものは、いいんです。


いい忘れたけど、マイクリーの新作はとても良かった。小津好きっていう監督だと、どうしても小津みたいな構図つくったり、カメラうごかなかったり、家族ネタでたんたんとしてたりするんだけど、そういうこと一切しないで小津みたいな作品つくれるのってやっぱりすごいなあと。実によかった。季節のうつろいとともに、色濃くなっていく、あのせつなさは実によかった。

dimanche 14 novembre 2010

オノオノガタ、介錯ツカマツル

FNAC で、シムズシリーズのソフトと特製マウスが一緒になって売ってて、少しショック。しかもお値段が一緒。二ヶ月前にそうしてくれてたらよかったのに。マウス購入する必要なかったのに。でも、武士は食わねど爪楊枝。くやしくなんかないもん!

さて、今夜、某所(80年代建築で、赤とか青とかけたたましい例の美術館)で、映画「United Red Army」(つーか、この映画嫌い。カポのトラベリングばりのシーンに、フランス人の誰も何も文句言わないのはなぜ?)に感化されたフランスアンテリゲンチャの皆さんが、自己批判の夕べを催されるそうです。

いいですか、皆さん、木刀で腹切った気分になっているのは、日本人的伝統のっとると単なる恥です。「当時はカイエが黒澤に興味がなかったから、俺も興味がないふりしていた。すべては赤かったカイエのせい。」とか、そんなレベルは木刀で腹切って喜んでるレベルです。あえていうならば、「カイエのせいにしている自分のせいです。すみません!ミネリも然りです!カイエのせいじゃありません!村八分になるのが怖くて、黒澤好きとか、ミネリ好きとか当時はそんなこといえませんでした。」というところまでいかないと、自己批判にはならない!そんなことは実は心にも思っていなくても、とりあえずエノンセしないとダメ!

つーか、なにかあるごとに「パトロンが悪い」「国が悪い!」って、いつも相手が悪いといって、国民からお給料いただいているはずの国家公務員(大学の教師まで。しかも市役所の前でただぐるぐるまわってるだけって、いったい何?パフォーマンスかなんか?)までストライキしだす国で、体育会系クラブ活動もしたことのないアンテリゲンチャな野郎に自己批判なんて無理無理!「私はありきたりの人間で、自分のコントロールを失ってしまって、『casse toi, pauvre con!』ということをいってしまうこともあります。」と未熟さを吐露した大統領のほうが日本的美徳からいえばはるかにマシ!自己批判できないより、はるかにマシ!

切腹!切腹!みんなで腹切れ!赤穂浪士みたいに!でも、どうせ、木刀レベルだから、介錯してくれる人が必要!たとえば、

「そこのルモンド、なんで、ラウラアントレッリ(だっけか?)の、イタリアンエロ映画の日本版DVD購入してるんだよ!自分ちで誕生日パーティーするときくらい隠しておけよ!大体、シネマビスでもかけられないようなしょーもない映画を日本から輸入するなよ!」

「そこの元赤カイエ!ピアノうますぎ!(生演奏じゃなくて、インタビューの映像の中でピアノをひかれてたんだけど、あまりにうまいから思わず拍手してしまった)隠れブルジョワ!似非赤!」

「そこのパリ生まれの山岳野郎!先週、あんたがプレゼンした映画のラスト、ハッピーエンドじゃなくて、ものすごく悲しい結末だったぞ!あんた、映画の途中で出て行かないで、最後まで見るべきだったんだ!山に帰って反省しろ!」

「そこの政治雑誌だか文化雑誌だかわからなくなったとこで働いてるやつ!ブロンドとブリュネットの記事で、なんでブリットニースピアーズとかビヨンセのこと例に出すんだよ。映画女優じゃないじゃん!いくら自分がビッチセレブにあこがれてる(っていうか、ビッチセレブになりたいの?)からって、それはないぜ!」(ビヨンセはビッチではない。)


うーん。これくらいしか思い浮かばない。

私は仲代達也ばりの本物の侍(浪人だけど)だから、シネマテークにメルヴィルを見に行くので、今夜、殿方の介錯を仕ることはできませぬ。(大体、たのまれてないし!でも、この自己批評リストのなかに、女性が一人もいないのってなんか変だ。冷たい鬼メトレスって、必要じゃない?レッドアーミーの映画みたいに。)それでは、皆様、ご機嫌うるわしゅう。