dimanche 17 octobre 2010

Brune/Blonde? NO, BLACK IS BEAUTIFUL!!!!!!

BLACK IS BEAUTIFUL!!!

最近は、モノを読んだり、自分で何か書くことに、とても恐怖感があって、ずっと黙っておりました。人の無言の反応を受け取るくらいなら、反応なんていらないので、黙っておりました。ましてやもう、映画にかかわることなんて書くのやめようって思っていました。シムのことも書くのはもういいやと思っておりました。断筆宣言というと大げさなんですけど、その小さな決心のようなものは、これからも変える予定はないのですが(なぜなら黙っていたほうが、まだ楽だからです)、最近、ボブフォッシーの映画みたのと、今さっき、シムいじっていて、フォッシーのシカゴというか、アメリカ20年代っぽい(上の)写真みたいのがたくさんとれて、ふと「ああ、昔、こういう頭におもったことをイメージで再現したりするの好きだったなあ」と思ったので、ちょっと昔みたいなことをしてみたいなって。そういやコメディーミュージカルとか、フィルムノワールとか、アクション映画とかとるの夢だったなあと。ふと、そんなことを思ったので。それでも、今、こうして書きながら手が震えたりしているんですが。


ちょっと前のブログ(といっても、二月から書いていない状態)を読んでみたんですけど、シネマテークのエキスポなんかよりずーっと前に、ブロンド美人とブルネット美人について薀蓄語っていて、「あたし、先いってんじゃん」とほくそ笑んでみたり。っていっても、ヒッチコックとか、そういうことすでに云々語っていた先人が当然いるわけで、私が最初じゃないですけど、ま、マイブーム(死語)は既に2010年の冬にきていたというわけで。(昔、自分で映画つくった記憶がかすかにあるんですけど、そういやそこでも、ブロンドとブルネットのテーズが無意識にあったなああと。で、あたしの場合は、実際はブルネットの人間が、映画の中の舞台において、やっぱりブルネットなんだけど、実はブロンドだったっていうのが、自分でいうのもなんですが、いいところなんですよ。つまり、ティッピヘドレンが実生活において実はブルネットで、それでおいてブルネットから金髪にかわるマーニー演じたって感じですよ。って、よく考えると、ぜんぜんすごくないような。)まあ、ほくそ笑んで見ても、別になにもならないので、自己満足というところで。

で、例のシネマテークのエキスポは、髪型研究するの大好き人間としては、前から楽しみにしていたわけです。隣人が「映画とフェティシスムなんて、言い古されてるし、髪なんて、純粋な映画のフォームの分析の一因にはならない。」と、最初から毛嫌いしていて、「映画における髪は、コスチュームと同じくらい大事!」と、一人で必死に弁護していたんですが。。。

「えっ?これだったの?」みたいな。実際にエキスポに言ってみた感想として。アラブ諸国とアジア諸国(何もアジアブースを、竹で囲まなくても。。)は髪黒くて当然じゃんみたいな。なぜ今、アジア人の女の子は(とくに日本人)が髪染めまくるのかとか一切なくて、すっげー昔のアジア人のドキュメンタリー流してたり。ハリウッド中心とかって思われるのがいやだったから、ほかの文化にも目を向けてみたんだろうけど、ハリウッド中心のほうがよかったな、個人的には。とことん人工的というか、映画のための髪型を発明する技術って、やっぱりハリウッドが優れてると思いません?(映画の良し悪し別として、ロッセリーニの映画より、カーティスの映画でのバーグマンの髪型のほうが綺麗じゃん?もっとしっかりカールされてるじゃん?)レヴィストロースが生きてたら、ナタで殺されるようなこと書いてますけどね。

このエキスポのために作られたアルバムみたいのは、プロのコロリストの意見とか、カトリーヌドヌーブが自分の髪についてかたってたり、主催者(くまさんのように愛らしい)が歴史的なことについて、エキスポよりしっかり追求されていて、悪くないんですけどね。(偉そう?)

で、もっとびっくりしたのが、このエキスポにもとづいてかかる映画の編成。なんか、最近リーブルパス購入した人たちが喜びそうな、ものすごい大道か、知識階級の方々にとっては大道すぎる映画(「えっ?見たことないの?」「見たことありません。」)か、最近のやつばっかりで。金髪とブルネットが共存してる映画だったり、金髪だけの映画だったり、ブルネットだけだったり、なんかつっこみどころ満載で。「映画と髪」じゃんみたいな。「ブロンドとブルネット」じゃなくて。

上のシムのダンス撮影しながら思ったんですけど、もちろん「暗殺の森」はリストに入ってるよなってプログラム見た見たらない!見事にない!「魔女の宅急便」はあるのに、「暗殺の森」がない!で、ジェイクギレンホールと付き合ってた、リーズなんとかが出てるバカなブロンドがハーヴァードかなんか出て弁護士かなんかになる映画(見てないからしらない)があるのに、もちろん「シカゴ」はないですよ。カイエかポジティブに干されたら、もうなんか映画監督として、こういう機会(シネマテークでのお祭り)に干されちゃうみたいな。当然といえば、当然ですけど。(あ、でも暗殺の森、夏の前くらいに、シネマテークでかかって!だからベルトルッチが嫌われているわけじゃないだろうけど、なんでブロンドとブルネットではずされちゃうんだろ。主催者がこの監督嫌いなのかな。)

今でも忘られないのは、シネマテークのディレクターが、ブノワジャコ本人目の前にして「昔、ヴェニスの映画祭に行ったとき、俺の目の前を長いロールスロイスが通り過ぎた。助手席にはブノワジャコ。そしてなんといっても、運転席にドミニクサンダがいたんだ!彼が運転してたんじゃないんだ!サンダが運転していたんだ。映画監督はいいなあ、ものすごい綺麗な女性に運転してもらえて。しかも女優さんで。しかも高級車で。ああ、なんで俺は批評家なんだ!なんて違いなんだ!と、うらやましこもった」ことを、吐露していたこと。じゃ、「暗殺の森」入れなくちゃだめじゃん。だめじゃん、セルジュ。

以上です。