mardi 31 mai 2011

クレアちゃんのおうち


 「あたしの名前はクレア・アーサイン。海の前の可愛いおうちが、私のおうち。パパとママと三人で住んでいます。」



 「これが私のママ。私とママはとても仲がいいの。でも、私、ママのおしごとしらないの。ママはべつに知らなくってもいいことなのよって、教えてくれないの。でも、ママはたくさんお金をもらえていると思うの。サイクロン君のうちとかとちがって、うちはなんでもあるし。私はママとよく街へお散歩するのが大好きなの。ママはクレアはママのプリンセスなのよってよくいってくれます。」


 「これが私のパパ。パパは子供がすきじゃないんだって。パパからそうはっきりいわえれたときは、ショックだったな。パパは、私とママと正反対で、とても明るくて友達がたくさんいるの。いつもどこかででお酒飲んで帰ってくる。あまりに正反対で、本当にこれが私のパパなのかしらって思うこともあるけど、あまりそのことは考えたくない。かなしくなるだけだから。パパはブラディー・ピティーという仮の名前で「ブラッド・ピットのそっくりさん」として、デパートの屋上とかでよくみるイベントみたいなショーをする仕事をしているの。そのために髪の毛を金髪に染めているの。でもめったにお呼ばれしないのよね。仕方がないから街の子供達の誕生日パーティーとかでも仕事してるけど、その後でパパのショーを見た意地悪な子達から「お前のとーちゃん、ブラッド・ピットに似てねーじゃん!」ってバカにされたりもするけど、お隣のフリオさんところのジャレッドが、その子達に向かっていってくれるの。」


「いろいろあるけど、友達とかママと一緒にいると楽しいから、いやなこと忘れちゃうの。」