mardi 17 mai 2011

事実か否か

シュトロース・カーンの事件は、もし本当なのならば暴力をうけた女性がとてもかわいそうだし、本当でないのならば罠にはめられたシュトロース・カーンがとてもかわいそうだ。真実か否かなんて、私の知る由もございません。真実を感じ取れる高尚な方にとっては、もう結果は見えてるんでしょうが。


でも先週、みんながシュトロース・カーンがすごい綺麗なポルシェに乗ってるって騒いでたけど、別にいいじゃん。本人もなんだろうけど、奥さんもお金持ちなんだろうから、それくらい乗っててあたりまえじゃんか。綺麗な車もってるからって非難されるのは、ちょっと間違っている。お金横領して買ったとかじゃないんだから。ノーブレス・オブリージュの概念でもあったら、一般市民のことを考えて地味な車に乗ることも可能(そのほうが清貧なかんじがして高尚なのは解っているけど)なんだろうけど、こればかりは個人の趣味でしょ。フランスの北のほうの地方とかにいくと、素晴らしいクラシックカー(日本じゃ車検とか絶対うからなそう)がそのあたりガンガン走ってる。それって趣味でしょ。一般人でも車好きな人っているでしょ。なんかお金持ちだから速攻にたたかれるのって、ちょっと変だ。ポルシェ買ってくれるひといないと、ポルシェ工場に勤めている人は困るじゃないか。うちのちかくに、「広告いらねえ!」っていうペンキの落書きを、大きな広告が入っているガラスケースの上にばかでかくかいたひとがいるのだけど、まず広告を入れたり出したりする仕事をして生きているいる人とかまったく無視だし。(しかも、このペンキをはがすのは広告会社でいい格好している人達じゃなくて、労働者でしょ。でもって、同じように五月革命のときに路面の石をはがして警察に抵抗していたのが若い大学生とかならば、それをあとで拾って掃除させられていたのは、学生でもなく、警察でもなく、パリ市から雇われていた外国人労働者でしょ。)

別にいいじゃん、DSKがポルシェ乗ってるの。世の中お金が流れなくなったら、おしまいでしょ。

とりあえず先週はそんなことを思った。リリアンべたんクールの件といい、マスメディアのお金持ちに対するヒステリーはものすごい。なんというか、ルサンチマンだな。貧しい人を救うのが一番大事だけど、お金持ちだからって物笑いになったりたたかれたりするのは、あまり理解できない。

今回の件は本当か嘘かしらないけど、この一週間はDSKにとっては鬼門でしたな。。。