lundi 14 mars 2011

昼くらいに地下鉄乗っていたら、5人くらいの若い(といっても20代おわりくらいから50代のはじまりくらいまでの混成世代なんだけど)ビジネスマンとビジネスウーマンが、当然ながら(フランスマスコミのフロントページになっている)日本のことについて話していた。人の話とかじーっときいちゃいけないとは解っていたのだけど、それが日本の話だったし、声と笑い声(!)がやたら大きかったから聞きたくなくてもきこえてしまったというのが実情。ちょっと私のほうみても、そのまま会話をつづけていた。私、日本人に絶対みられないから、日本人じゃないと思って別に大丈夫だとかって思ったんだろうか。本当は他人の会話とかきいちゃいけないって解ってたんだけど。。。それがちょっと日本人としてはついていけないような風向きになってきた。。。だってさ、笑い声(!)がまじで大きかったんだもん。「ヨード液のむんだって。。。ははは!」「原爆落とされた上に、原発爆発!」って文字にすると、心配しているように思えるかもしれないんだけど、もろにネタみたいな感じで、メガネのデブス(あ、ごめんなさい!ごめんなさい!私もメガネのデブスです。)がケタケタ笑って話していたので、ちょっとつらくなった。でもこの国にいさせていただいている状況なので、「失敬な!」と地下鉄内で喧嘩騒ぎ起こすような真似はしたくなかったし、そんな勇気もなかったので、ただ黙ってじろーっとにらみつけて、それで2人くらいは「あっ、しまった」(一応、かりにもモラル持つべき30代くらいのビジネスマンなのだから)と気がついてしょぼんとした。それでも黒のジャケットに黒のださいズボンのメガネデブス(うわー、ごめんなさい!)が笑いながら会話つづけていたので、私は私のメガネを指を持ち上げるしぐさして、同時に中指たてまくってたらやっと気がついた。御品がないとは思うのだけど、そのまま7駅くらい彼らと一緒のワゴンにいるのはつらかったので静かに反抗してみた。でも品がないなあ。でも仕方ない。そういうこと聞きたくなかったんだもん。「えっ!この女、血の気多すぎる(しかし実際にはイギリス人ばりに紅茶飲むので鉄分不足)!日本人は我慢強くて耐えることができるすばらしい人達だってテレビでみたのに!」とかって思われたんだろうな。うん、ちょっと最近、喧嘩早いんだ。フランス10年いたせいだとおもう。

普段からスシとかヤキトリとか大好きな人達だろうし、悪気はなかったのだろうけど、対岸の火事みたいなレベルなんだろうなあと思った。悲しいけど、たぶん人間はそういうものなのかもしれないと思った。私だって、世界でおきるどれだけのニュースに対岸の火事のような視線で新聞をながめていたことだろうか。(自然災害とか、地震のニュースとかは日本人だから、他の国のことでもとても心配になってたけど。)そんな自分もまた恥ずかしい。だめじゃん、自分。

日本がんばれ!って言ってくれるフランス人ももちろんいるわけだし、すべてを一緒くたにするつもりは毛頭ない。いろいろあるけど、フランス人のことは嫌いじゃない。というよりも好きだ。なんか性格が熱すぎたりゆるすぎたりするところがすきだ。嫌いだったら彼らとなんてとうてい生活できない。あることで、順当とはどうみても思えないような差別をここ数年はうけていることだけが辛い。